【BEC落ちた→再挑戦】USCPA(米国公認会計士) 合格体験記③

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USCPAのBECについて体験記を書いていきます。

一度不合格にもなっているのでその後の進め方も参考にしていただけると幸いです。

この記事は合格体験記シリーズの続きです。他の記事もぜひ参考にしてください。

USCPA/米国公認会計士 国際資格 アビタス

関連知識

BECは管理会計や経済学、IT、ガバナンスなど出題範囲が幅広い科目で、広く浅く問われるのが特徴です。

私のBEC受験にあたって事前に持っている関連知識は以下のような感じです。

  • 中小企業診断士
  • FARの会計知識
  • AUDのガバナンス知識(再受験時)

中小企業診断士にも経済学やITの科目が含まれていて、この辺りの知識は日米で異なるということもないので直接活かせるものになります。

事前知識としてはUSCPA4科目の中で最もベースがある科目になっていたので、あまり苦戦しなそうだと思っていました。(実際は唯一不合格を経験する科目になってしまいましたが、、、)

勉強方針

事前知識がある程度あるということで、インプットの時間を短縮する方針にしました。

具体的には、中小企業診断士試験で得意だった経済学や管理会計の分野についてはテキストや講義を飛ばしてMCの問題演習から始めました。

その他初見範囲が多い分野はFARと同様に講義→問題演習の流れで数ユニットずつ進めていきます。

勉強期間

USCPA受験スケジュール_BEC

BECの勉強期間は合計で8ケ月くらいでした。

1度不合格になって途中でAUDを挟んでいるので、以下のようになっています。

  • BECを6ケ月勉強 → 不合格
  • AUDを3ケ月勉強 → 合格
  • BECをさらに2ケ月勉強 → 合格

AUDの勉強中はBECには一切触れていません。一般的にBECは短期間で合格できるとされることが多いですが、FAR並みに期間をかけての合格でした。

勉強過程

まずはアウトプットから始める方針にしたので、MC問題を解く→わからない箇所はテキストを読むという流れで進めていきました。

ベースの知識がある経済学はかなりスムーズに進みました。管理会計の分野は問題を解きながら思い出していく感じです。

初見範囲が多いガバナンスや、中小企業診断士でも短期記憶に頼っていて知識が定着しなかったIT関係はしっかり学ぶ必要があるのでテキストを読んでから問題演習に取り掛かりました。

このITやガバナンスの範囲は覚えればすぐに得点源になるのでしっかり暗記するべきなのですが、個人的には興味が薄い分野でけっこう時間がかかりました。

結局全範囲1周するのに3ケ月ほどかかってしまい、かなりマイペースな進みになってしまいました。

全範囲触れた後はひたすら問題演習です。MC問題を中心に、Released Questionも解き始めました。

アビタス模試

Released Questionやアビタスの教材でTBS問題にも少し取り組んだところで模試を受けてみることにしました。

この結果を見て受験時期を決めようと思います。

模試は本番と同じ4時間で問題数や構成もかなり本番に近いです。

本番に比べると少しTBS問題の添付資料の数や量が少ない気がしますが、良い練習になります。

模試をやってみると、やはり勉強が仕上がっていないと試験時間がかなりタイトになります。BECはWC問題もあり、模試の時点で未対策なので全然書けませんでした。

模試の結果は、、、55点でした。

合格者平均は60点超えでしたので少し低めですが、FARは模試46点からの合格だったのでいける気がしました。

ということで、本番を約1ケ月後に設定し、ひたすら問題演習を積み重ねて備えました。

WCはあまり手が回らなかったのですが、例文集を読み込むなど記述する時の型は頭に叩き込みました。

試験本番

USCPAは試験開始30分前までに受付を済ませておく必要があるので、試験会場には試験の1時間前くらいに到着しました。

早く受付を済ませると予定より早く試験開始することもあります。

試験前に持ち物や身分証明書、金属探知機でのチェックを行います。チェックが終わるとメモ用の紙と電卓を渡されて、席に案内されます。

NTS(受験票のようなもの)に記載されている番号をPCに入力して試験スタートです。

試験について簡単にまとめると以下のような感じです。

  • 試験時間は4時間
  • 5つのテストレットに分かれていて解答送信後は前のテストレットに戻ることはできない
  • テストレット1〜2がMC問題、テストレット3〜4がTBS問題、テストレット5がWC問題
  • 各テストレットの間は休憩可能だが試験時間は止まらない
  • テストレット3と4の間だけ試験時間を止めて15分間休憩可能

MC問題は順調に進めることができ、時間は計画通りでした。(各テストレット50分くらい)

FARの時はここからTBSで資料の多さに圧倒されて時間がなくなりましたが、BECの場合はTBS問題が少なくて代わりにWC問題が入ってきます。

3問出題されるWC問題は最悪クオリティを調整して無理やり進められるのでFARより時間的には余裕があります。

TBSをしっかり解いて、残り45分くらいでWC問題に突入しました。対策が微妙だったのでなかなか書き進められなかったのですが、何とか型にはめながら書けるだけ書いていきます。

結局時間いっぱい使って最後まで埋めました。

こうして2科目目のBECの試験が終わりました。

結果待ち

試験が終わって結果待ちの期間は次の科目に進むことにしているので、3科目目のAUDを始めました。

不合格だった場合はBECに戻るかAUDを進めるか考える必要があります。これはその時のAUDの進捗具合を見て考えることにしました。

不合格

BECのスコアリリースの日がきました。

結果は、、、68点で不合格でした。残念。

そこまで惜しくもないのでやはりWCがまずかったかなと思いました。

USCPA試験では不合格の場合のみ、スコアリリースの後ろにパフォーマンスレポートが添付されます。これを見ると自分が合格者(75〜80点の人たち)に比べてどの分野ができていたか、できていなかったかがわかります。

パフォーマンスレポートの相対評価

  • Stronger:よくできている
  • Comparable:同等
  • Weaker:できていない

私のパフォーマンスレポートを見てみると、MCはStrongerですが、TBSとWCがWeakerでした。

出題形式別で配点の半分がWeakerだと合格は難しいですね。

不合格になったということは、勉強中のAUDを中断してBECに戻るか、AUDを続けるか選ばなければなりません。

BEC受験からスコアリリースまで3週間程度ありAUDの勉強は順調に進んでいました。勉強内容も面白いと感じていたので、この感覚のまま勉強を進めて先にAUDを受験しようと決めました。

この後AUDの勉強に移りますが、今回はBECの体験記ですので、AUD合格後の勉強再開から書いていきます。(AUDの合格体験記はこちら)

AUDとの相乗効果

AUDの合格を経て、BECの勉強を再開しました。

試験時間に余裕を出すためには暗記系のガバナンスやITも確実に覚えていかなければなりません。

特にガバナンスは出題されやすい部分がある程度決まっているので点を伸ばしやすいです。そして、このガバナンスの分野はAUDの学習範囲と重なるため、先にAUDに合格したことがかなり活きました。

ガバナンスに関してはAUDの方が深く学習するので、BECで出題される内容はかなりカバーできます。相乗効果がとても大きい分野でした。

WCを強化

パフォーマンスレポートからTBSとWCが課題であることが分かったので、MCは軽く復習する程度に留めてTBS、WCに時間を割きました。

特にWCは前回ほぼ未対策だったのでアビタスで別冊になっているWCの問題集にもしっかり取り組みました。

書き方にはいくつかパターンがあるので適宜使い分ける必要があります。前回、型は覚えていたつもりでしたが問題演習してみるといろいろなパターンに触れられるので応用力が高まります。

WCは自分の言葉で説明する必要があるので深く理解していないと内容が薄くなってしまいます。WCの演習と復習を通して何となく理解したつもりになっていた分野を固めていくこともできました。

アビタス模試2回目

勉強再開から1ケ月ほど経って、2回目の模試を受けました。

アビタスでは模試のバージョンが複数あり、基本的には最新Verを1回受けますが、一つ古いバージョンも受けることができます。

初見の問題で改めて実力を試したかったので、ここでは一つ古いバージョンの模試を受けました。

結果は、、、84点でした。

合格者平均を上回ることができたので順調だと判断して1ケ月後の試験予約を取りました。(会場が混んでいて土日となると1ケ月後が最短でした。)

試験再挑戦

再びBECを受験しました。

今回はTBSやWCを強化したため、そこにも時間をしっかり残すためにMCは各テストレット45分を目標にしていました。

試験が始まり、MCは合計で95分程度で解き終わりました。少し目標をオーバーしましたがそこそこ順調です。

TBSはパフォーマンスレポートでWeakerが付いてしまっていたところなのでミスに注意しながら慎重に進めました。

少し時間がかかってしまいましたが、WCに55分ほど残すことができました。

しっかり演習したWCはスペルミスに注意しつつできるだけ平易な表現を使って書いていきました。

こちらも慎重に進めていきましたが、最後5分ほど全体を見直す時間を確保できたので見直しをして終了しました。

結果待ち(再)

また不合格になったらどうしよう、と考えていましたが合格していた時を想定してREGの勉強に着手しました。

今回は試験からスコアリリースが2週間弱と比較的短かったのでBECが不合格の場合はREGの前に再挑戦するつもりでした。

合格

スコアリリースの日がやってきました。模試ではそこそこ良い結果だったので少し自信がありました。

結果は、、、75点でギリギリ合格!

自信があった割には合格ジャストというギリギリな結果でしたが、ひとまず安心です。

やはりWCがあまりできていなかったのでしょうか?合格するとパフォーマンスレポートは発行されないので真相は分かりませんが、勉強を始めているREGに進みます。

次回

次回はAUDの体験記を書いていきます。

今回も少しお話ししていますが、私はAUDと相性がよかったのか他の科目よりスムーズに合格にたどり着けました。どのように考えながら勉強を進めていったのか参考にしていただけると嬉しいです。

この記事を書いた人
がお

中小企業診断士/USCPA(全科目合格)

大学時代、中小企業診断士に独学で一発合格。
苦手な財務会計と乏しい英語力を共に克服しようとUSCPAの挑戦を決意。
アビタスで2年かけて全科目合格。

現在はUSCPAのライセンス申請手続き中

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