資産形成コンサルタントとは?難易度や試験科目は?

※リンク先にプロモーションを含みます。

その他資格情報
スポンサーリンク

資産形成コンサルタントという資格をご存じでしょうか?

この資格は2024年3月からスタートした新しい資格です。新NISAなどで資産形成への関心が高まる中で今後ますます注目されていく資格になりそうです。

資産形成コンサルタントとは

資産形成コンサルタント(Asset Building Consultant)は、顧客のライフプランに応じた資産形成のゴール設定をサポートし、ゴール実現のためのポートフォリオの提案や見直しを行う専門家です。

日本証券アナリスト協会が認定する資格であり、証券アナリストと学習内容は近いですが、顧客のライフプランを基に提案するという役割もあり、FPに近い要素もあります。

日本証券アナリスト協会HPでも以下のように記載されていて、FP資格との親和性が高い資格ですね。

FP資格(中級レベル)と合わせてこの資格を取得すれば、金融資産の形成・運用に関する知識、顧客対応力の更なるレベルアップが期待できます。

日本証券アナリスト協会HP – 資産形成コンサルタント

試験の難易度

資産形成コンサルタントの難易度は易しめです。FPを勉強している人は3級くらいと考えるとイメージしやすいと思います。

証券アナリスト協会が認定する資格なので、学習内容は証券アナリスト1次試験を少し易しくした入門的な位置づけになります。FP試験の「資産運用・資産形成」分野に特化したような内容ですね。

証券アナリストを取得済みの人はあえて取得しなくてもよいかなと個人的には思います。FPを取得している人は学習内容の重複があるのであまり苦労せずに取得できると思います。

合格率

資産形成コンサルタントの合格率は80%以上とかなり高いです。

受験者数合格者数平均点合格率
3,876名3,310名73.4点85.4%
2024年度上期(試験を開始した2024年3月25日から同年3月31日までのデータ(受験者数31名、合格者数31名)を含む)
日本証券アナリスト協会 資産形成コンサルタント

60点で合格の試験なので、平均点を見るとかなり余裕を持って合格できている人が多いようですね。

試験内容

試験内容としては、資本市場、ポートフォリオ理論、財務など証券アナリストと共通する内容に加えて、税制なども絡めたアセットアロケーション、顧客理解など資産形成に特化した内容も出題されます。

試験の詳細は以下のようになっています。

  • 試験時間:90分
  • 問題数:40問
  • 合格基準:6割程度(24問正解程度、合否は試験終了後すぐ判定)
  • 試験形式:コンピューター式(4択問題)
  • 受験資格:なし(誰でも受験可能)
  • 資格更新要件:特になし(一度試験に合格すれば追加費用なしで半永久的に有効)
  • 受験料:一般9,900円 ※会員割引、学生割引もあります

試験日

資産形成コンサルタントの試験は、CBT方式で通年実施されています。

全国300ヶ所以上の会場でほぼ毎日受験可能です。試験日を気にしなくて良いので、思い立ったらすぐに勉強を開始できますね。

どんな人におすすめ?

資産形成に興味がある人

新NISAなどの影響で資産形成に興味がある人、実際に資産形成を始めた人が急激に増えています。

しかし、自分自身の資産形成のために体系的に勉強している人は少数派ではないでしょうか?

「SNSでおすすめされている投資信託を何となく購入している」という人も多いかもしれません。

そんな人は資産形成コンサルタントの資格取得を目指して勉強することで、投資に関する正しい知識を体系的に学ぶことができるのでおすすめです。

投資にリスクはつきものなので、自分で考えて自分で選択することが重要です。資産形成コンサルタントの資格を通じて正しい知識を身につけることで、あなたの資産形成をより良いものにできるでしょう。

FP試験の勉強をしたことがある人

ここまでの内容でも何度か触れていますが、資産形成コンサルタントはFP資格と親和性が高いです。

FPには「資産運用・資産形成」の分野がありますが、資産形成コンサルタントの試験はその分野に特化して学ぶことができるイメージになります。

FP試験は「広く、浅く」学ぶ性格が強い試験なので、それ単体で専門性を発揮するのは難しいかもしれません(CFPやFP1級なら十分です!)。

そこで資産形成コンサルタントと組み合わせることで「資産運用・資産形成」の分野を自分の強みにすることができます。金融機関で個人顧客に資産運用の提案をすることがある人は特に、FPと合わせて保有していると、資産形成に強いFPになれるのでおすすめです。

金融業界に興味がある学生

金融業界に興味がある学生は、金融関連の資格を保有していると就活で評価される可能性が高まります。

これまでは証券アナリストの資格を目指す人もいましたが、難易度・費用ともに高く、挑戦をためらってしまう学生も多かったと思います。私も学生時代に証券アナリストの受験を考えましたが、受験資格を得るための講座料金が高くてやめてしまいました。

しかし、資産形成コンサルタントの資格は受験資格なしに誰でも受験可能でかつ、受験料も学生なら学生割引適用後で7,920円と、学生でも受験しやすいです。

難易度もそこまで高くないので、余裕がある人はFP2級と合わせて就活に臨めればとても良いアピール材料になると思います。

おすすめテキスト・問題集

資産形成コンサルタントは新しい資格なので、テキスト・問題集の種類は豊富ではありませんが、資格を認定する日本証券アナリスト協会が公式のものを出しているので、そちらを使えば十分合格できます。

テキストは少しお高めですが、FP試験の勉強経験があったり、金融の知識が少しある人は問題集だけ買って繰り返し演習するだけでも合格レベルには到達できると思います。

これから資産運用の知識を基礎から身につけていきたい人や、テキストがある方が安心できるという人はテキストと問題集の両方を活用すると良いでしょう。

試験の申し込み方法

資産形成コンサルタントの試験はCBT方式で行われるので、試験予約も随時行えます。予約手順は、

  1. CBTソリューションズの資産形成コンサルタント用ページにアクセス
  2. 受験者登録してユーザーIDとパスワードを取得(CBTの利用が初めての場合のみ)
  3. ログイン後に希望の試験(資産形成コンサルタント)、試験日時、会場等を選択
  4. 受験料の支払い(クレジットカード、コンビニ決済等が使えます。)

予約が完了するとキャンセルはできませんが、マイページから日程等の変更は可能です。

上記は個人受験の手順です。会社の指示で受験する場合は団体受験の可能性があるので、一度確認してみてください。(団体受験は受験料の割引があります。)
団体受験の場合は所属団体から申し込み用のURLが配布されるので、そこから申し込みましょう。

まとめ

資産形成コンサルタントは、資産形成の強力なパートナーであり、取得者自身の資産形成にも役立ちます。

FP資格とのダブルライセンスもおすすめですので、ぜひ挑戦してみてください!

さらに難関資格にステップアップしたい方はこちらもチェック!
中小企業診断士ってどんな資格?
USCPA(米国公認会計士)ってどんな資格?

この記事を書いた人
がお

中小企業診断士/USCPA(全科目合格)

大学時代、中小企業診断士に独学で一発合格。
苦手な財務会計と乏しい英語力を共に克服しようとUSCPAの挑戦を決意。
アビタスで2年かけて全科目合格。

現在はUSCPAのライセンス申請手続き中

がおをフォローする
その他資格情報
スポンサーリンク
がおをフォローする
タイトルとURLをコピーしました