公認会計士とUSCPA(米国公認会計士) どっちを目指すべき?試験とキャリアの違いを解説!

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USCPA
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USCPA(米国公認会計士)は日本でも注目が高まっている資格ですが、日本の公認会計士とどっちを目指すか迷っている人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、日本の公認会計士とUSCPAの違いについて解説します。ぜひ参考にしてください。

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公認会計士とUSCPA【試験の違い】

日本の公認会計士とUSCPAの試験を比較

USCPA試験日本の公認会計士試験
試験科目・必須3科目
・選択1科目
短答式4科目
論文式5科目
試験の形式選択形式が多く、記述は少ない記述や計算が多い
合格率各科目40~60%前後10%前後
勉強時間1,000時間以上3,000時間以上
受験日自由に決められる短答式:年2回
論文式:年1回

試験の形式

公認会計士試験は一問一答が中心の短答式試験と、理論を中心に出題される記述式の論述試験があります。どちらも試験会場に集まって筆記試験が行われます。

USCPA試験は各科目の中で、4択問題と総合問題が含まれています。総合問題は複数の資料から語句や数値を穴埋めします。試験はテストセンターにてパソコン上で実施されます。

なおUSCPA試験は過去に記述式問題がありましたが、2024年で廃止されたので非英語圏の日本人受験生にとっては少し合格しやすくなりました。

合格率

公認会計士試験の合格率は、短答式で10~20%、論文式で35~40%程度です。最終合格率としては10%前後で推移しており、最難関資格の一つと言えます。

USCPA試験の合格率は各科目40~60%程度です。4科目合格する必要があるので最終合格率を考えるとかなり難易度が高いことがわかります。

また日本の公認会計士試験は受験資格が定められていない一方で、USCPAには学歴や取得単位等の受験資格が定められています。受験者の母集団も異なるので、合格率のみで難易度を測ることはできませんが、どちらも難関資格であることは間違いないです。

勉強時間

公認会計士試験合格に必要な勉強時間は3,000時間以上と言われています。勉強に専念する受験生でも期間は1年半~3年程度かかるのが一般的です。

一方でUSCPA全科目合格までの勉強時間は1,000時間以上と言われています。勉強に専念する場合は1年程度、働きながら目指す人は1年半~2年程度かかるのが一般的です。

受験日

公認会計士試験は短答式で年2回、論文式で年1回の決められた日にしか受験できません。そのため不合格となった場合は翌年の受験になります。

なお短答式試験に合格すると論述試験を受験できる有効期限は2年間なので、短答式合格年を含めて3回挑戦可能です。

USCPA試験はテストセンターで毎日開催されているので、土日を含めて予約を取れればいつでも受験可能です。1科目ずつ受験できるので、試験全体のスケジュール感も自分で決めることができます。

なおUSCPAの科目合格は30か月の有効期限があるので、最初の科目合格後30か月以内に残りの3科目も合格する必要があります。

2023年まで科目合格の有効期限は18か月でしたが、2024年の新試験制度から30か月に変更されました。有効期限が1年延長されたので、全科目合格を目指しやすくなっています。

公認会計士とUSCPA【キャリアの違い】

監査業務と監査法人内での制約

公認会計士は独占業務として監査報告書への署名が可能です。一方でUSCPAは日本の資格ではないため、日本の監査業務では監査報告書に署名できません。

それ以外の監査業務においてはUSCPAでも日本の公認会計士とほとんど同じように働けます。監査報告書に署名するのは監査法人の中でもパートナーと呼ばれる15~20年程度の経験を積んだ役職者なので、そこまで監査法人内で昇進しない限りはあまり制約はありません。

ただし近年はUSCPAが一部の役職に就けないということになっている監査法人もあります。実際に私が経験した監査法人でも一部制約がありましたが、数ある選択肢の中でいくつかだけ制限されるようなイメージなのであまり心配はありません。

税務業務との関係

日本の公認会計士は、税理士登録をして税理士会に入会することで日本の税務業務ができます。別途税理士試験に合格する必要がないのは日本の公認会計士試験の大きな魅力の一つです。

一方でUSCPAは米国の資格なので当然日本の税務業務はできません。ただしUSCPAは米国税理士の登録をしなくても米国の税務業務ができます。米国税法に基づいた申告書の作成などをする機会があればUSCPAの資格のみで税務業務に従事できるのは魅力の一つです。

海外企業でのキャリア

海外企業でのキャリアではUSCPAの方が有利な印象がありますが、一概にUSCPAの方が有利とはいえません。

USCPAはグローバルに認知度が高く、海外での活躍を目指す人にぴったりの資格であることは間違いありません。特に海外企業において米国基準やIFRSでの業務をする場合は、必要な知識を身につけていると評価されるでしょう。

ただし日本の公認会計士についても、英語力があれば高く評価されることに変わりはありません。

海外企業で日本人を雇う需要としては、日本の子会社や拠点に対しての対応を想定されていることが多いです。そのため「日本基準に精通している日本人を求める」ということも多く、日本の公認会計士も高く評価されます。(別途英語力を証明することは必要です。)

どちらの資格でもグローバルな活躍に繋げられる要素を持っているので、どのような活躍の仕方をしたいかを具体的に考える必要がありますね。

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仕事と試験の両立

公認会計士試験を目指す人は、勉強に専念する人がほとんどです。

受験生に大学生が多いこともありますが、社会人で目指す場合でも一度仕事を辞めて勉強に専念する人が多数派です。

一方でUSCPAはほとんどの人が働きながら勉強します。受験日を柔軟に決められることや、1科目ずつ受験できるなど試験の仕組み上、働きながら合格を目指しやすくなっています。

半年以内に取得したいなどの理由がなければ、仕事を続けながら勉強を進めるものだと考えて良いでしょう。

公認会計士がおすすめな人

国内で公認会計士として働きたい人

国内の監査法人や会計事務所等で、公認会計士として働きたい人は、日本の公認会計士を選びましょう。

国内での独占業務は日本の公認会計士しかできないので、制約なく専門性を活かすためには日本の公認会計士資格が必須になります。

資格を活かして独立したい人

資格を活かして独立したい人も日本の公認会計士を目指しましょう。

公認会計士としての独占業務を活かせるのはもちろん、税理士登録をして税務分野を専門として独立する人も多いので、公認会計士の資格は独立を考える上で非常に有利です。

国内で独占業務がないUSCPAのみで独立することは難しいので、将来的に公認会計士または税理士として独立したい人は公認会計士がおすすめです。

大学卒業後に監査法人を目指す人(新卒・既卒含む)

大学卒業後に監査法人への就職を目指す人も公認会計士を目指しましょう。

監査法人への就職(新卒・既卒)では、公認会計士試験合格者の採用がほとんどです。最近は稀にUSCPAの採用もあるようですが、基本的には難しいと考えてよいです。

また学生であればまとまった勉強時間を確保しやすいため、あえて働きながら目指しやすいUSCPAを学生の時に目指すメリットは小さいです。ファーストキャリアとして監査法人を考えている人は公認会計士を目指しましょう。

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USCPAがおすすめな人

監査法人に転職したい社会人

監査法人への転職にUSCPAはコスパ抜群です。

新卒や既卒ではUSCPAの採用はほとんどありませんが、「前職の経験+USCPA」を武器に転職するのであれば採用例はたくさんあります。実際にBig4監査法人でも前職ありのUSCPAはたくさんいました。

また公認会計士の独占業務に絡む制約はあるものの、USCPAでも公認会計士とほぼ同じ条件で働くことができます。

3,000時間以上の勉強が必要な公認会計士試験合格者と同じ条件で働けるため、監査法人に転職したい社会人にはUSCPAがおすすめです。

働きながら資格取得を目指したい人

公認会計士試験は基本的に勉強に専念して合格を目指します。

一方でUSCPA試験は働きながら合格を目指す人がほとんどなので、キャリアを中断せずに資格取得を目指したい人にはUSCPAがおすすめです。

実際に私も働きながら2年でUSCPAに合格しました。もちろん平日の勤務後や休日にある程度勉強時間を確保しなければならないので大変ですが、働きながらであればキャリアやお金に対する心配もなく合格を目指せます。

キャリアのブランクを作らず転職したい人や、今の会社でキャリアアップを目指したい人はUSCPAを目指しましょう。

海外向け業務で活躍したい人

海外向け業務で活躍したい人にもUSCPAがおすすめです。

特に米国系企業やIFRSを採用している企業の経理職においては、USCPAが勉強する知識を直接活かすことができます。また日系企業においても、海外拠点や海外子会社との連携の際にUSCPA保有者への活躍を期待される場面があるでしょう。

ただしUSCPA試験自体は知識を広く浅く問われる性質があるので、会計のプロフェッショナルとして活躍するためには、国内の監査法人等で実務経験を一定期間積む方が良いかもしれません。

キャリアを長い目で見てグローバルな業務が選択肢に入るのは間違いないので、海外志向の強い人はUSCPAがおすすめです。

まとめ

公認会計士とUSCPAのどっちを目指すべきかを見てきました。

日本の公認会計士試験よりUSCPAの方が試験制度を考えると受験・合格しやすいと言えますね。ただしUSCPA試験も難関資格であることに変わりはないので、「簡単だから受けよう」と考えないようにしましょう。

どちらの資格も魅力が詰まっており、今後のキャリアプランによって選ぶべき資格が変わるので、自分の目指す姿をイメージして決めてください。

「USCPAに挑戦したい!」という人は、予備校の利用が必要なのでどのUSCPA予備校で勉強するか考えてみてください。

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この記事を書いた人
がお

中小企業診断士/USCPA(ワシントン州)

大学時代、中小企業診断士に独学で一発合格。
苦手な財務会計と乏しい英語力を共に克服しようとUSCPAの挑戦を決意。
アビタスで2年かけて全科目合格。

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