FP2級は2025年4月からCBT方式に移行しました。これに伴い、ペーパー方式の試験は2025年1月で終了しています。
そこで今回はFP2級のCBT方式移行で、何が変わったのかを中心に解説していきます。
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CBT方式とは?
CBT(Computer Based Testing)方式とは、コンピュータを使って試験を行う方式です。受験者はテストセンターに設置されたパソコンを使って試験を受けます。
先にFP3級がCBT方式に移行していたので、2級もそれに合わせた形ですね。簿記なども含め最近はCBT方式への移行が様々な資格で進んでいます。
申込方法の変更
CBT方式では受験者専用サイトでマイページアカウントを作成して、そこから申し込みになります。申し込みは2025年2月3日(月)以降、随時可能です。
申し込みの流れ
①マイページアカウント作成(メールアドレスが必要です。)
②受験者専用ページでFP試験の申込
③受験日時と試験会場を選択
④受験料の支払い方法を選択(クレジットカード、コンビニ等)
→申込完了!
FP3級をCBT方式で受験した人は既にアカウントを持っているはずなので、新たにマイページアカウントを作成する必要はありません。
同じ試験をもう一度受験したい場合、受験日は前回試験の合格発表日以降である必要があります。合格発表は翌月なので、受験は月1回までと考えてよいです。
試験日の変更点
これまでFP2級は年に3回の試験でしたが、CBT方式ではテストセンターが開いている日はいつでも受験可能です。1日の中でも時間が自由に選べるので自分の都合に合わせて試験日時を選べます。
年末年始、3月、5月下旬などに休止期間が設定されている場合があるので、詳細は申込のタイミングで確認してみてください。
試験会場の変更点
試験は全国に設置されたテストセンターで受験可能です。テストセンターは全国で約360ヶ所あるので、お住いの地域で近い会場を自由に選ぶことができます。
ペーパー方式の一斉試験だとある程度広い大学等が会場になるので試験会場まで遠い人も多かったと思います。全国各地にあるテストセンターで受験できるのはとても便利ですね。
試験日時、試験会場は試験の3日前までなら何度でも変更可能です。
最初に申し込んだ日から1年以内という条件付きではありますが、急な仕事や体調不良にも対応しやすくなりました。
試験内容の詳細(変更点など)
試験範囲
試験範囲は特に変更ありません。
法令基準日は受験する時期によって決まっているので、必ず公式の情報を確認しましょう。
※法令基準日とは試験の出題内容がいつ時点の法令に従っているか決めたものです。FP試験は関連する法改正の影響を受けるので必ず確認しましょう。
出題形式
これまで通り、学科試験と実技試験の形式も変わりません。実技試験では一部記述式の問題がありましたが、CBT方式移行後はその内容をパソコンに入力するようになります。
また従来のペーパー方式では持参した電卓を使用していましたが、CBT方式では画面上の電卓機能を使用します。テストセンターの試験室に自分の電卓を持ち込むことはできないので注意してください。
試験時間
試験時間はこれまで通りで変更はありません。
- 学科試験:120分
- 実技試験:90分
受験料
受験料もこれまで通りで変更はありません。
- 学科試験:5,700円
- 実技試験:6,000円
合格発表・スコアレポート
受験日の翌月中旬にマイページで合否を確認できます。各試験日に対応する合格発表日は日本FP協会のHPで確認できます。
また試験終了後にスコアレポート(合否の記載なし)で得点を確認できるので、概ね合否がわかります。これもFP3級と同様です。
一部免除
FP2級は学科試験と実技試験の両方に合格すると資格取得になります。
両試験はそれぞれ独立しているので、片方だけ合格すると次回以降の受験では免除できます。
ただし免除できるのは合格した試験日の翌々年度末までになります。期間には余裕があるのでその間に完全合格を目指しましょう。
まとめ
CBT方式移行によって試験日時や試験会場の柔軟性が大きく高まりました。
試験の内容が大きく変わるということはありませんが、電卓の使用などに注意点もあるのでしっかりと情報収集して対策しましょう。
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