社会人1~3年目で挑んだUSCPAの体験談をまとめていきたいと思います。
全科目合格まで順調、というわけではなくて途中で不合格も経験してるんだよね?
そうだね。この体験記では不合格科目の経験も含めて勉強中に感じたことを書いていくよ。
勉強の攻略法というよりは「こういう人もいるんだな~」という目線で見てもらえたら嬉しいです!
この記事は合格体験記シリーズの一部です。他の記事もぜひ参考にしてください。
- USCPA合格体験記① 予備校・出願州選び ←本記事
- USCPA合格体験記② FAR
- USCPA合格体験記③ BEC
- USCPA合格体験記④ AUD
- USCPA合格体験記⑤ REG
USCPAがどんな資格か知りたい人はこちら↓
USCPAとは?
きっかけ
USCPAを受験しようと思ったのは、会計に苦手意識があったからです。
大学の簿記の授業はさっぱりわからず、中小企業診断士の準備として受けた簿記2級にも落ち、会計のセンスがないと思っていました。
しかし、中小企業診断士の勉強をするにつれて、会計の知識がビジネスを見る上でいかに重要かも痛感するようになりました。
そこで会計の知識を強化しようと会計系の資格を調べ、同時に英語の勉強もできるUSCPAを受験してみようと考えるに至りました。
受験前の事前知識
USCPA受験前の事前知識としては主に会計、英語が重要です。私の受験直前については、
- 中小企業診断士
- 簿記2級は落ちている
- TOEIC600点くらい
- 大学でTOEIC受験以来2年くらいは英語の勉強をしていない
会計については、簿記や中小企業診断士を勉強した経験から基礎知識はある状態です。多少の苦手意識はあったものの初学者ではないのでスムーズに進められそうです。
英語力はかなり低く、大学の必修科目として勉強して以来は触れていない状態です。受験前に調べるとTOEICは700〜800点くらいで受験している人が多かった印象なので英語力のスタート地点は他の人より低かったと思います。
独学と予備校どっちにするか
資格試験の勉強を始める前に、独学でやるか予備校などを利用するかを考えました。
結論としては予備校を利用することに決めました。
これまでの資格試験は全て独学で勉強してきた私ですが、USCPAの受験に関してはいろいろ調べた結果、予備校利用一択でした。
理由として一番大きかったのは、受験資格を満たすために単位を追加取得しなければならないことです。
USCPAは、日本の大学を卒業していてもほとんどの人が追加で単位取得をしないと受験資格を満たせません。
予備校では追加単位の取得までサポートがあるので受験資格を満たしながら勉強を進めることができますが、独学だと単位取得が難しく、受験のスタートラインにすら立てないのでは?と思いました。
受験してみて実感しましたが、USCPAは受験手続きも煩雑で完全に自力で受験するのは不可能に近いです。
手続き的なところに時間を費やすのではなく、純粋に試験勉強に取り組めるように、ということで予備校利用を決めました。
予備校選び
USCPAを扱う予備校は多くありません。ほとんどの人が
- アビタス
- Tac
- 大原
これらの予備校を利用していると思います。Tacと大原は他の資格でも有名ですよね。
アビタスはUSCPA受験を検討するまで聞いたことがなかったのですが、公式が「合格者の3人に2人がアビタス受講生」と謳っているだけあり、シェアNo.1のようです。
右も左もわからない私は、「とりあえず一番実績があるところにしておけば大丈夫だろう」とアビタスで受講することに決めました。
結果的にアビタスで合格できたので選んで良かったと思いました。後から振り返って特に良かった点としては、
- 日本語でインプットできて英語力が不安でも大丈夫
- サポートが5年で他より長い
- アビタスの教材だけで合格までたどり着ける
このような点です。
英語力が乏しいのでテキストや講義が英語だと絶対無理だと思っていましたが、アビタスはそのあたりが日本語で充実した内容なので勉強がスムーズでした。
また、サポートが2年程度の予備校もある中で5年サポートがあるのは安心でした。実際に申し込みから全科目合格まで2年くらいだったので予備校が違ったらサポート切れで困ることがあったかもしれません。
また、これは他の予備校でも共通かもしれませんが、追加で何か購入しなくてもアビタスのテキスト・問題集だけで合格レベルに達するというところも良かったです。何も追加購入の必要がないのは安心でした。
合格までのスケジュール
勉強開始から全科目合格までは2年くらいかかりました。スケジュールは以下のような感じです。
社会人1年目 | 6月 | USCPA勉強開始 |
3月 | FAR合格 | |
社会人2年目 | 9月 | BEC不合格 |
12月 | AUD合格 | |
3月 | BEC合格 | |
社会人3年目 | 6月 | REG合格 → 全科目合格 |
これを見てわかる通り、最初の方はかなりマイペースで進めていました。1科目目のFAR合格まで9か月かかっています。
予備校の宣伝でよく言われている、勉強期間1年半の時点ではやっと2科目目に合格したくらいです。巷では一番難易度が低いとも言われているBECにかなり苦戦しました。中小企業診断士と最も親和性の高い科目だと思っていたのですが、、、
最初の合格から全科目合格まで1年半以内に到達しないと古い合格実績から順に消えていってしまう(Expire)のである程度スピード感を持って進めなくてはならない資格です。
私はFAR合格から全科目合格まで1年3か月だったので最後の方は少し焦りました。なので上のスケジュールよりは早めに勉強を進める必要があるんだなーと思っていただければ合格までの期間はイメージできると思います。
不合格となったBECも含めて体験記を書いていくので、スケジュール感も参考にしてみてください。
出願州
勉強を始める前に出願州を決めなければなりません。
出願州の決定は自力では難しいので、アビタスなど予備校のカウンセリングで相談しながら決めることができます。追加単位数によって受講費用も変わってくるので丁寧に説明してもらえます。
州ごとに受験要件を満たす単位数が異なっていて、会計単位とビジネス単位それぞれ満たさなければなりません。
私は経済系の学部を卒業していたのでビジネス単位は十分でしたが、どの州でも会計単位の追加が必要でした。
そこで、会計単位を追加しつつ勉強を進められる州として3つの候補を挙げてもらいました。
- アラスカ州
- ニューヨーク州
- ワシントン州
試験合格後のライセンス取得は(かっこいいから)したいと思っていたので、ライセンス取得時の実務要件が幅広く認められるワシントン州が有力候補でした。
しかしワシントン州は受験要件の単位数が多く、単位取得に時間がかかるため、なかなか試験勉強に取りかかれません。
そこで、受験要件が緩めの州で受験〜合格までした後に、合格実績をワシントン州にトランスファーしてライセンス取得ができる、ということを提案されました。
アラスカ州であれば最初に受験する科目であるFARに関連する単位を取得すれば受検資格を満たせるため、AUDやREGに関する科目を単位取得分だけかじった後にFARに戻る、といった無駄が省けるので効率的でした。
私はこの方法が良いと思い、出願はアラスカ州、合格実績を移してワシントン州でライセンス取得という流れで受験することに決めました。
英文会計入門からスタート
アビタスの場合は最初に「英文会計入門」という科目から単位取得が始まります。
会計の内容としては簿記3級かそれより易しいレベルなので、英語で会計を勉強する導入としてはとても入りやすいです。英語力が乏しかったので、会計系の用語を覚えるにはちょうどいい難易度でした。
この英文会計入門の科目で会計単位が数単位もらえて、これも受験資格を満たすための単位数に含まれるため無駄がありません。
最初に勉強するFARの導入にもなって一石二鳥ですし、易しい内容なので勉強がスムーズに進んでペースを作りやすかったです。
のんびりやっていたので2週間くらいかかってしまいましたが、単位を取得と同時に本格的に勉強を始める準備が整いました。
次回
次回は本格的な試験勉強となるFARの受験についてお話します。
ほとんどの人が最初の科目にすると思うので、勉強を考えている人や勉強中の人は参考にしていただけると嬉しいです!