中小企業診断士は大学生でも合格できる?就活にも有利でメリット大!

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中小企業診断士
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大学生で中小企業診断士に興味を持った人は、

  • 大学生でも合格できる?
  • 実務経験がないけど大丈夫?
  • 大学生活と両立できるかな?
  • 就活で有利になる?

こんな疑問や不安があるかもしれません。

にゃお
にゃお

大学生で中小企業診断士って珍しいよね。

がお
がお

珍しいぶん、情報も少なくて不安になる人もいるんじゃないかな?

実際に大学生で中小企業診断士に合格した がお が体験談も交えながら解説していくよ!

中小企業診断士

【結論】中小企業診断士は大学生でも合格できる!

さっそく結論ですが、中小企業診断士は大学生でも合格できます!

これは決して中小企業診断士試験が簡単というわけではありません。しかし、正しく勉強を進めれば実務経験がない大学生でも十分合格にたどり着けます。

大学生の合格率

大学生の中小企業診断士試験の合格率はどのようになっているでしょうか?

1次試験の合格率は全体より低い

年度全体の合格率大学生の合格率
令和4年28.9%16.8%
令和3年36.4%18.4%
令和2年42.5%17.6%
令和元年30.2%10.5%
平成30年23.5%9.8%
平成29年21.7%7.9%

大学生の1次試験合格率は全体の平均合格率よりかなり低くなっていることがわかります。

幅広くビジネス知識を問う性質がある1次試験は実務経験がない大学生にとってはイメージしずらい、ということが関係していると思います。

具体的なイメージが湧きづらいとつまらないと感じてしまう人も多いかもしれません。

大学時代に勉強した私も大学の授業で全く触れたことがない初見の科目はイメージしづらく、知識が頭に入ってくる感覚をなかなか得られませんでした。

この点の対策法は後ほど解説しますね!

2次試験の合格率は全体より高い傾向

年度全体の合格率大学生の合格率
令和4年18.7%16.3%
令和3年18.3%21.3%
令和2年18.4%18.9%
令和元年18.3%14.9%
平成30年18.8%18.2%
平成29年19.4%25.5%

2次試験の合格率は、大学生の方が高い年度も多いです!

実務がないとイメージしづらい、という点は1次試験と同じですが、2次試験は実務経験がないことが逆にプラスに働くこともあるんです。

大学生は良くも悪くも、聞かれたことにしか答えられません。経験がないので与えられた条件の範囲を超えて考えを巡らせるということはないでしょう。

1次試験さえ突破できれば知識としてはある程度揃っています。

ベースの知識で社会人と同じフィールドに立つことができれば、2次試験では問題に素直に答えられる大学生の方が点数を取りやすいのだと思います。

こちらも詳しくは後ほど解説します。

このように、大学生が中小企業診断士を目指す場合に、社会人と比較して有利になる点と不利になる点があります。有利な点を最大限活用し、不利な点は最小限に抑えられるように工夫することで合格にグッと近づきます。

大学生が有利な点、不利な点も確認していきましょう。

大学生が有利になるポイント

大学生で中小企業診断士を目指す場合に有利になるポイントとして以下が挙げられます。

  • まとまった時間
  • 知識に忠実な解答
  • 知識の吸収力

まとまった時間

時間を多く確保できるのは大学生最大の強みといっても良いでしょう。

もちろん多忙な大学生も多いと思いますが、その気になれば1日の大半を勉強に割くことができます。毎日8時間程度仕事で拘束される社会人に比べるとかなり有利ですね。

また、まとまった時間を確保できるため短期合格ストレート合格を目指すことも可能になります。

1次試験から2次試験までの期間が2〜3ヶ月程度しかないことを考えると、ストレート合格のためにはその短い期間に十分な勉強時間を確保する必要があります。

この時、大学生なら9月は夏休みという人が多いので確保できる時間はかなり多くなるのではないでしょうか?

2次試験前に集中的に時間を投資できることは、大学生の2次試験合格率が相対的に高い要因の一つだと思います。

個人的には短期間に集中して勉強したほうが全体を把握できて理解しやすいと思うので、大学生は時間という強みを活かして短期合格やストレート合格を目指すのも良いでしょう。

知識に忠実な解答

実務経験がないことは不利になる部分もありますが、実務経験がないことが逆に有利になるパターンもあります。

大学生は実務経験がないため、試験で解答する時に頼れるのはテキストや問題集で学習した内容のみです。

中小企業診断士は実務では正解のないコンサルティングというサービスを提供しますが、試験ではあくまでも想定される解答があって、その意図に沿って正しい知識で解答できるかが問われます。

実務経験が豊富な社会人は、その経験を元に様々な視点で物事を見ることができますが、試験ではそれが裏目に出ることもあるんです。

一方で大学生は、問題で指定された状況の中で、テキストで学んだ知識を元に解答していきます。経験の豊かさゆえに、問題で書かれていない背景を想像して解答がブレてしまう、ということはまず起きません。

このように、知識に忠実な解答ができる(経験がないためそうせざるを得ない)、という部分が試験では有利に働くんです。

前述の通り、事例に沿って経営のアドバイスを自由に記述する2次試験の合格率からもその傾向が見受けられますね。

知識の吸収力

大学生は知識の吸収力が非常に高いです。

個人差はあると思いますが、受験生の中ではとにかく若いですし、現在進行系で学業が本分なわけですから、知識のインプットには慣れています。

また、若さゆえに思考が柔軟な場合が多いので、自分が全く触れたことがない分野でも比較的スムーズに勉強が進むでしょう。

勉強や試験に慣れていて、新しい知識を取り入れる習慣が自然とできている大学生は、社会人に比べて有利と考えられます。

大学生が不利になるポイント

大学生が中小企業診断士の勉強を進める上で注意すべきなのは、基本的にどの分野にも実務経験がないので勉強内容を具体的にイメージしづらい点です。

私が考える大学生が不利になる点はこれだけなのですが、これが勉強を進める上ではかなり大きいです。特に幅広くビジネス知識を問われる1次試験の合格率にその傾向が表れていましたね。

この部分について、私が実際に行っていた工夫はYoutubeの活用です。

実務経験がないと特にわかりにくいと感じた運営管理を例に説明します。

例えば、テキストで「フライス盤」「旋盤」といった言葉が出てきても、実際に扱ったことがないと、

受験生
受験生

たぶん工場とかで使う機械だろうな~

くらいにしかイメージできません。

テキストにイラストが載っていることも多いですが、どうしても図と言葉の暗記になりがちで理解できているように感じられないんですよね。

そんなときにYoutubeで「旋盤」と検索してみると、実際に機械が動く様子がわかる動画がたくさん出てきます。

機械がどんな動きをするのか、どんな用途で使うのか、といったことが動画なら一発でわかります。
動画の例:今橋製作所さんの「旋盤って何?【誰でもわかる旋盤加工#1】

実際に動く様子を見ることで、ただの暗記ではなくどのような企業のコンサルティングで活かせる知識なのかをイメージすることができるので、定着度合いがかなり高まります。

大学生だけでなく、実務経験がない分野のイメージがしづらいと感じる社会人の方にもおすすめの方法です!

大学生が中小企業診断士に挑戦するメリット

大学生が中小企業診断士に挑戦するメリットを挙げると、

  • 就活での圧倒的な強さ
  • 大学の単位取得も楽々に
  • 自分に自信がつく

それぞれ順に解説していきます。

就活

大学生で中小企業診断士に挑戦すると、就活でとても高く評価されます。

まずは、何と言ってもその希少性の高さです。

中小企業診断士の学生合格者の数は、毎年20名程度です(近年は少し増加傾向のようですが)。就職せずに独立を目指す人も一定数いることを考えると、就活市場に出回る人数はさらに少なくなるかもしれません。

年度大学生合格者数
令和4年27名
令和3年36名
令和2年20名
令和元年11名
平成30年10名
平成29年12名

面接官にとって、今年出会う中小企業診断士の学生は自分だけ、という状況になる可能性が非常に高いわけです。

さらに、学生時代から経営全般に関する知識を身につけ、場合によっては実務補習でコンサルティングまで経験しているとなると、様々な場面で活躍する姿がイメージしやすいでしょう。

また、中小企業診断士は難関資格であると多くの企業で認知されているため、資格取得のために継続的に努力できる人と評価される可能性が高いです。

社員に中小企業診断士の取得を奨励する企業も多く、業界によっては面接官の中に勉強中の人がいることも少なくないです。

がお
がお

がお の就活では、実際に面接官が中小企業診断士を勉強中で話が盛り上がったこともあったよ。

社会人で取得を目指す人が多いので、就活生は資格取得までたどり着いていなくても良く、「1次試験のみ合格」や「科目合格」でも十分にアピールできます。

就活でアピールできる強みを増やしたいという人は挑戦する価値ありです!

就活についてさらに詳しく知りたい方は下の記事も参考にしてください。

大学の単位取得

中小企業診断士の勉強には、大学で学ぶ内容と重なる部分がたくさんあります。以下は中小企業診断士1次試験の科目です。

科目主な学習内容
経済学・経済政策・ミクロ経済学
・マクロ経済学
財務・会計・財務会計論
・管理会計論
・ファイナンス
企業経営理論・経営戦略
・マーケティング
・組織論
・労働法規
運営管理・生産管理
・物流
・流通システム
経営法務・会社法
・民法
・知的財産権
経営情報システム・情報システム
中小企業経営・中小企業政策・中小企業経営の動向
・中小企業向け各種政策

経済学部や経営学部などの社会科学系を中心に学ぶ学部の人は、複数の科目と相性が良いです。

例えば、経済学部であれば授業で経済学、経営学、会計を学んでいる人が多いですよね。この場合、

  • 経済学 → 経済学・経済政策
  • 経営学 → 企業経営理論
  • 会計  → 財務・会計

にそれそれぞれ関連の分野があります。

これらの勉強は大学の勉強と資格の勉強を並行して進めることができます。大学で学んだ知識がある分、資格の勉強は理解しやすくて時間も短縮できますし、資格の勉強で知識を定着させることができれば大学の期末テストでその知識を使えるので単位取得も楽々になります。

がお
がお

がお は大学で経済学を中心に勉強していたよ。1,2年生までの知識でも経済学・経済政策の科目はほぼ網羅していたので、勉強時間を大幅に短縮できた!

上の表を見て、大学で学んでいる内容がある人はその科目の勉強時間を大幅に減らせる可能性があるので、中小企業診断士に挑戦することを考えている人は大学と相乗効果を得られそうな科目を確認してみることをおすすめします。

大学で学んでいることとかなり重なっていると思う人は、その科目の過去問を解いてみるのもいいと思います。もしかしたら合格点の60点近くを既に取れてしまうかもしれません。

過去問は中小企業診断協会のHPから入手できますので、興味があれば挑戦してみてください!

過去問を解いてみる時は、実際に挑戦をする場合に備えて少し古め(4年以上前)のものを使うことをおすすめします。直近3年くらいの新鮮な過去問はある程度勉強が進んだ後に取り組むために取っておきましょう。

自分に自信がつく

中小企業診断士試験に挑戦すると、自分に自信がつきます。

資格試験全般に言えることですが、知識をつけてそれを証明する資格を取得するということは必ず自分の成長につながりますし、周りとの差別化を図ることもできます。

特に大学生で中小企業診断士に合格できれば、その年で日本全国10人程度しかいない学生合格者の一人になれるので差別化としては完璧です。さらに、大学から次のステップにある社会人になったときに有用な知識をたくさん学んでいるということは就活などでの不安を軽減して自信を持つことにつながります。

私自身も大学生で中小企業診断士に合格し、それをアピールしながら就活をしました。資格の強さをとても感じましたが、それと同じくらい「資格を持っていうことによる自信」によって面接などにうまく対応できたと感じます。

就活以外でも、学生時代にこれだけは頑張ったと自信を持って言えるのが中小企業診断士への挑戦です。周りには「大学時代はバイトして遊んでただけ」という人もいる中で何か一つの目標に挑戦した経験はとても貴重だと思います。

大学生活を実りあるものにして自分に自信を持ちたいという人に、中小企業診断士は一つの良い選択肢になると思います。

大学生で実際に合格した私の体験談も参考にしてみてください。

まとめ

この記事をまとめると

  • 大学生でも中小企業診断士に合格できる
  • 1次試験では大学生の合格率は全体より低い
  • 2次試験では大学生の合格率は全体より高い
  • 時間がたくさんあることが大学生の強み
  • 実務経験がないことは有利にも不利にも働く
  • 就活ではかなり強い

その希少性と勉強の過程で学んだ知識を武器に就活など様々な場面で活用できます。

認知度は着実に上がってきていて社会人になっても活きる資格ですので、経営の勉強をしてみたい人や就活で他の人と違う強みを育てたい人はぜひ挑戦してみてください。

この記事を書いた人
がお

中小企業診断士/USCPA(全科目合格)

大学時代、中小企業診断士に独学で一発合格。
苦手な財務会計と乏しい英語力を共に克服しようとUSCPAの挑戦を決意。
アビタスで2年かけて全科目合格。

現在はUSCPAのライセンス申請手続き中

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