中小企業診断士の資格取得を目指すとき、通信講座の利用を検討する人は多いと思います。
今回は診断士ゼミナールの中小企業診断士講座について解説します。
- 診断士ゼミナールの通信講座は他の通信講座と何が違うの?
- 診断士ゼミナールのメリットは?
- どんな人に向いているの?
このように考えている人はぜひ最後まで読んで疑問を解消してください。
診断士ゼミナールとは
診断士ゼミナールは中小企業診断士の専門校として、通信講座を提供しています。
10年以上蓄積されたノウハウをもとに、低価格で高品質な講座の提供を目指しています。公式HPでも安さへのこだわりが示されていて、経済的な事情で受講・合格できないという不公平をなくしたいという強い意志が感じられます。
もちろん安くても高品質を保てるノウハウが確立されているので、通信講座として安かろう悪かろうということは決してありません。この点について詳しく解説していきますね。
診断士ゼミナール講座の特徴
フルカラーで見やすいテキスト
診断士ゼミナールのテキストはフルカラーで見やすいのが特徴です。
完全オリジナルで作成されていて、図表がたくさん用いられているので事前知識がない科目もスムーズに理解できるようになっています。
テキストに確認問題もついているので、インプット中心で勉強している間は問題集を併用しなくてもテキストのみで定着を図れます。
飽きない工夫が満載の映像講義(ダウンロード式)
診断士ゼミナールの講義はイラストやアニメーションを使ってわかりやすさと同時に飽きない工夫がされています。
また多くの通信講座と異なり、ダウンロード方式を採用しているので、一度ダウンロードをすれば通信量を消費せずに勉強できます。特に通勤で地下鉄を使う人は電波が弱くなってしまうことがあると思いますが、ダウンロード方式なので講義が止まってしまう心配はありません。
講義は倍速再生にも対応しているので、勉強時間を短縮することもできますね。テキスト・映像講義ともに公式サイトでサンプルが公開されているので気になる人はチェックしてください。
安さを追求
診断士ゼミナールは徹底的に「低価格で高品質」を追求しています。
診断士ゼミナールは以下のような工夫で安さを実現しています。
- 広告宣伝費をかけていない
- 診断士ゼミナールが全ての教材を作成
- 通信専門で校舎などの維持費が不要
教材の品質を落とさずに安く講座を提供してくれるのは受講生としてはありがたいですね。このような工夫を知ると安かろう悪かろうではないことがわかって安心です。
診断士ゼミナール講座のメリット・デメリット
メリット
費用が安い
診断士ゼミナールは費用が安いです。他の通信講座と比較しても費用を抑えられると思います。
スタディングの方が安いコースもありますが、スタディングは質問回数の制限が厳しかったり合格祝い金が少なかったりするので、それを考慮すると診断士ゼミナールの方が安くなります。
やはり安さを徹底的に追及しているので、料金面では他の通信講座に比べて強みがありますね。
2次試験の添削指導がある
これまで通信講座で2次試験の添削指導があるのはアガルートくらいでしたが、診断士ゼミナールでも2次試験の添削指導サービスが始まりました。しかも追加費用なしです。
中小企業診断士の2次試験ははっきりとした正解がなく、公式の模範解答も存在しないので自力での対策はかなり難しいです。添削サービスがあれば答案の書き方や考え方をプロの目で確認してもらえるので試験対策にとても有効です。
3年間サポート(追加料金なし)
診断士ゼミナールでは勉強開始1年目で2次試験までストレート合格することを基本としていますが、合格できなくても追加料金なしで3年間は受講することができます。
ストレート合格を狙っている人はもちろん、最初から2,3年計画で勉強を進めようと考えている人にも対応しているので自分のペースで勉強を進められますね。
後程解説しますが、合格祝い金もこの3年間で合格できれば対象になるのでメリットは大きいです。
質問回数が無制限
診断士ゼミナールでは回数無制限で質問できる制度があります。
他の通信講座だと回数制限があったり、有料だったりするので追加料金なしで質問し放題というのは他にないメリットです。
疑問点を講師に質問して解消しながら勉強を進めていきたい人にはとてもおすすめです。
デメリット
冊子のテキストは別料金
診断士ゼミナールの通常料金に含まれるテキストはPDF版のみです。
紙でテキストが欲しい場合はオプションを追加購入するか自分で印刷するしかありません。テキストは数百ページあるので全て自分で印刷するとなるとかなりの労力になりますね。
1次2次のフルコールで冊子テキストのオプションを追加すると23,980円なので結構高いです。紙のテキストを使いたいという人にとってはデメリットになります。
テキストに索引がない
診断士ゼミナールのテキストについて、索引がなくて使いずらいという意見がX(旧Twitter)にありました。
テキストで疑問点を調べたいときに索引があるとキーワードで調べてすぐに見つけられるのですが、索引がないと少し使いずらいですね。
診断士ゼミナールのテキスト「索引」無かった…これ結構ツラいかも
「生涯現役」さんの投稿
診断士ゼミナールを使っている。
みかん@R6中小企業診断士試験受験生さんの投稿
丁寧な解説があって、
1ヶ月に1科目がやってくるから、ペースも作りやすくて、
楽しく取り組めていると思うけど、
テキストに索引がないのが大変。スーパー素人だから、目次だけでは目的地に辿り着けない。
試験2ヶ月前にに言うことではないけど…。
診断士ゼミナールをおすすめできる人・おすすめできない人
おすすめできる人
費用を抑えたい人
診断士ゼミナールは他の通信講座と比較して最安水準です。費用を抑えたい人にはおすすめできます。
私は通信講座などを使わずに完全独学で中小企業診断士に合格しましたが、教材費は4万円ほどかかっています。
完全独学にプラス2万円程度で高品質な講義を見ることができて、効率的に勉強できるカリキュラムも組まれていて添削指導や質問制度もついてくるのでコスパ抜群です。合格すればお祝い金が3万円もらえるので完全独学より安く済むかもしれません。私が今から勉強を始めるとしたら間違いなく受講します。
費用を抑えて勉強したい人に診断士ゼミナールはおすすめです。
自分のペースで勉強を進めたい人
診断士ゼミナールは通信講座なので、自分のペースで勉強を進めることができます。
診断士ゼミナールの講座は勉強1年目でのストレート合格を基本にしていますが、3年間受講を延長できて延長期間中の合格も合格祝い金の対象にもなるので、2年計画、3年計画で合格を目指している人にもおすすめできます。
自分のペースで勉強を進めていきたい人は複数年の勉強になることも見越して診断士ゼミナールにするのも良いと思います。
2次試験対策だけ行いたい人
中小企業診断士の通信講座では2次試験のみの講座を受講することができるところもあります。
代表的なところでは診断士ゼミナールやアガルートですが、診断士ゼミナールは非常にリーズナブルながら添削指導までついているのでコスパNo.1です。
中小企業診断士試験は2次試験が最難関になっていて、公式の模範解答もないので自力で合格するのが難しくなっています。そんな時に2次試験だけ通信講座で対策したいという人も多いでしょう。
1次試験を独学で合格した人、科目合格を何科目か持っている人は診断士ゼミナールで2次試験のみ受講すると効率的に対策できるのでおすすめです。
おすすめできない人
最高品質のテキストで勉強したい人
診断士ゼミナールのテキストは前述の通り索引がないというデメリットがあります。また誤字が多いという意見もあるので、最高品質のテキストを求めている人にはおすすめできないです。
診ゼミのテキストは誤字が多くて良くないって意見を見るけど、個人的には大して気にならない、むしろ和む
はまさきさんの投稿
という訳でハッチュタグつける
#診断士ゼミナール
勉強内容に直接かかわる部分ではないので合格可能性が下がるわけではないですが、使いずらさを感じながら勉強するのは効率に影響すると思うのでその点は注意してください。
1年でストレート合格できる自信がある人
これは少し特殊ですが、1年でストレート合格できる自信がある人は診断士ゼミナールをおすすめできません。
仮に1年でストレート合格できたとします。その場合、同じく通信講座のアガルートであれば受講料全額返金+合格祝い金3万円の合格特典がもらえるので診断士ゼミナールよりお得になります。
これまで難関資格を軽々突破していて、中小企業診断士もストレート合格できる自信がある人には診断士ゼミナールよりもアガルートをおすすめします。
ストレート合格できない場合は診断士ゼミナールなら合格祝い金の対象になりますし、そもそも受講料が安いのでお得です。勉強期間と合格への自信を考えて選んでみてください。
診断士ゼミナールのお得情報(合格特典・割引)
合格特典
合格祝い金
診断士ゼミナールでは1次、2次試験両方に合格すると合格祝い金が3万円もらえます。
同じく通信講座のスタディングでは合格祝い金が1万円、アガルートでは3万円なので金額としては多い方です。
また同じく3万円もらえるアガルートは勉強1年目でストレート合格しないともらえないのに対して、診断士ゼミナールではサポート期間が続く3年の間に合格できれば対象になります。
中小企業診断士試験のストレート合格率が4%程度であることを考えると診断士ゼミナールの方が祝い金をもらえる可能性は高そうですね。
不合格者返金制度
診断士ゼミナールでは、不合格者返金制度もあります。
1次試験または2次試験を受験して合格点まであと少しの点数で不合格になった、つまりしっかり勉強したけど不合格だったという場合に2万円が返金されます。
この制度を利用すると合格祝い金制度は使えなくなりますが、診断士ゼミナールで勉強を続けて翌年度以降の試験を受けることはできます。
割引制度
診断士ゼミナールではキャンペーンで何かしらの割引が適用されることが多いです。
割引の種類や金額は状況によって変わりますが、常に何かしら安くなっている印象です。トップページを見ると今どんなキャンペーンを実施中かわかるのでぜひチェックしてみてください。