【1次試験】大学生合格者の中小企業診断士 合格体験記②

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中小企業診断士
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前回は、中小企業診断士を受けたきっかけや受験戦略を紹介しました。

今回は主に1次試験関連する内容をお話したいと思います。

この記事は合格体験記シリーズの一部です。他の記事もぜひ参考にしてください。

1次試験の勉強

1次試験については、前回の受験戦略でお話しした通り得意科目で苦手科目をカバーするという戦略でした。

そこで、まずは得意科目を固めて、試験が近くなったら暗記が多い苦手科目を一気に進めるという方法を取りました。

得意科目

中小企業診断士の受験スケジュール_1次試験1日目科目

実力を確かめるために過去問を解いた以下の4科目は大学などで一部既習範囲があったので、苦手科目をカバーする得意科目に育てていく必要があります。

  • 経済学・経済政策
  • 企業経営理論
  • 財務・会計
  • 運営管理

基本的には

テキストを1テーマ読む → 問題集の該当箇所を解く

という流れでテキスト、問題集を1周するまで進めていきました。

使っていたテキスト、問題集はTacのスピードテキスト、スピード問題集です。

多くの受験生が使っていて、独学にも最適です。

得意科目に育てるべき4科目は、5ケ月ほどかけてテキスト・問題集を1周しました。

1科目ずつ順番に進めると最初に勉強した科目は忘れてしまいそうなので、4科目同時並行で全範囲に触れつつ、早く1周できた科目は定期的に復習するスタイルでした。

4科目全て1周+復習ができた段階では「この4科目だけなら平均60点は超えられる」というレベルに到達しました。

これら4科目については苦手科目をカバーできるように、試験本番まで残り3ケ月、ひたすら復習と過去問演習を繰り返します。

苦手科目

中小企業診断士の受験スケジュール_1次試験2日目科目

ほとんどが初見範囲でかつ、暗記が多い苦手科目は

  • 経営法務
  • 経営情報システム
  • 中小企業経営・経済政策

の3科目です。これらは試験3ケ月前まで手つかずでした。

とりあえず暗記量が多い経営法務と経営情報システムをテキスト→問題集の繰り返しで進めていきます。

この2科目は1ケ月半程度かけて何とか1周しました。合格には程遠い完成度ですが、問題演習中心の学習には移れそうというレベルです。

試験1ケ月前になるまではひたすら6科目の問題演習、過去問演習をして正答率を上げていきました。

そして試験まで残り1ケ月のところでようやく中小企業経営・経済政策に手を出します。

この科目は出題内容が特徴的で、中小企業経営はその年の中小企業白書からの出題が中心になります。

これは、他の科目に比べてテキストと問題集の演習が直接点数に繋がりづらいということです。

試験本番までは残り1ケ月と時間がなかったので、テキストと問題集を使って勉強するのは中小企業政策のみにしました。

中小企業経営はテキストを1周読むのと、中小企業白書に目を通すくらいにしました。(これくらいしかできませんでした笑)

こうして、苦手科目は40点を超えてくれと祈りながら試験本番を迎えます。

1次試験本番

中小企業診断士受験スケジュール_1次試験

得意科目が1日目、苦手科目が2日目にまとまっているので、1日目で概ね勝負が決まってしまいます。

1日目

試験会場が大学になっていて、初めて行く大学で試験を受けるのは受験を思い出すな〜なんて思いながら会場に向かいました。

会場に着くとたくさんの受験生がいて、年齢層は30代くらいの方が多い印象でした。

忙しい社会人でも同じ試験のために勉強して今日を迎えているんだと思うとすごくカッコよく見えたことを覚えています。

マイルールとして、試験当日はテキストを読んで頭に詰め込むより、リラックスして臨むことを優先しているので直前や休憩時間は試験会場のキャンパス内を散歩して過ごしました。

リラックスして受験できたのか、1日目の4科目は普段通りの力が出せたかな、という印象で終えられました。

ここでマイルールその2ですが、試験2日間が完全に終わるまで絶対に自己採点しないようにしていました。

1日目が終わった段階で、試験会場出口で解答速報の案内をしている人がいましたが、絶対に見ません。

見てしまったら2日目の科目は平常心で受けられなくなる可能性が高いので、精神衛生上良くないです。2日目の科目は、「昨日の科目はまあまあできてるよね~」と思いながら受けるのが焦りも油断もしないので良いです。

2日目

ということで自己採点などはせず、たぶんできてるよね? と思いながら苦手科目だらけの2日目に挑みました。

過去問演習のおかげで、経営法務と経営情報システムは多少マシになっていたので、あわよくば60点くらい取りたいなという気持ちで臨みました。

中小企業経営・中小企業政策は前述の通りあまり勉強を進められなかったので、40点を超えるのが目標です。

2日目は、前日に同じ会場に来ていますし周りの雰囲気にも慣れてくるので苦手科目が多い日でしたがリラックスして受験できたと思います。

そしてあっという間に1次試験全科目が終わりました。

終わった直後は解放感を感じながら早く帰りたい気分になりますが、会場出口では予備校関係の方(?)が解答速報の案内をしているので自己採点のために一応もらっておきます。

※帰ってから「中小企業診断士 1次試験 解答速報」などと検索すれば自己採点できるので素通りして帰っても問題ありません。

1次試験合格発表まで

試験直後は一休みしたくなりますが、とりあえず記憶が新しいうちに自己採点をします。

マーク式試験なのでメモを残していればほぼ正確な点数を出せます。

全問題メモをできなかったという場合もあるので、精度を高めるためにもできる限り試験翌日までには自己採点したほうが良いです。

自己採点の結果は、

科目点数
経済学・経済政策84点
企業経営理論76点
財務・会計68点
運営管理76点
経営法務56点
経営情報システム60点
中小企業経営・中小企業政策41点
合計461点

合計点は合格していそうですが、中小企業経営・中小企業政策が足切りギリギリ、、、

勉強時間を割かなかったことを反省しつつ、逆にこの点数で合格なら最低限の労力で最大のパフォーマンスを発揮したってことか!とポジティブに捉えて、2次試験の勉強に移りました。

1次試験合格発表

結果は、全科目自己採点通りの点数で合格でした!

中小企業経営・中小企業政策はヒヤヒヤしましたが、合格してしまえば関係ありません。

得意科目で苦手科目をカバーするという戦略については、得意4科目の合計が304点(得点率76%)で、仮に苦手3科目が全て40点でも合計424点(得点率61%)で合格となるので、上手くいきました。

中小企業診断士試験は試験範囲が非常に広いので勉強が大変ですが、得意分野が少しでもあると苦手科目をカバーしやすいという面もあるので、合格のチャンスは受験戦略次第で大きく広げられると思います。

【次回】2次試験

今回はここまで!

次回は2次試験の受験勉強期間や結果発表までのことをお話ししたいと思います。

この記事を書いた人
がお

中小企業診断士/USCPA(全科目合格)

大学時代、中小企業診断士に独学で一発合格。
苦手な財務会計と乏しい英語力を共に克服しようとUSCPAの挑戦を決意。
アビタスで2年かけて全科目合格。

現在はUSCPAのライセンス申請手続き中

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