中小企業診断士は意味ない?やめとけと言われる理由を解説。

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中小企業診断士
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中小企業診断士は、様々な企業で働く人、独立して中小企業の支援をする人にとって有用な資格です。

しかし「意味ない」「やめとけ」といったネガティブな意見も耳にします。

この記事では、実際に中小企業診断士の私が、中小企業診断士の資格が「意味ない」と言われる理由について詳しく解説します。資格取得を検討する際の参考になれば幸いです。

「意味ない」「やめとけ」と言われる理由

中小企業診断士の資格が「意味ない」「やめとけ」と言われる理由には、以下のようなものがあります。

独占業務がない

中小企業診断士は取得のために1年以上の勉強が必要な難関資格ですが、他の難関資格と比べて特徴的なのが「独占業務がない」ということです。

税理士や行政書士などの士業と言われる資格には基本的にその資格を持っていないとできない独占業務があります。しかし中小企業診断士にはそれがありません。

資格を取得しても、独占業務をもとに仕事を獲得するということができないので結果的に「意味ない」と言われる原因になっています。

資格を活かせないケース

中小企業診断士を取得しても、資格を活かせない人は多いです。

上述のように独占業務がないですし、企業に属しながら活動する企業内診断士も多いため、経営に直接関わらない部署で働く人にとっては活かすのが難しいです。

活動機会がないと資格の維持・更新も難しくなり、資格を失効させてしまう人も少なくないので、そのような人を見て「意味ない」と考える人もいるようです。

費用と時間の問題

資格取得には1年以上の勉強期間がかかります。費用も予備校などに通えば数十万円単位で必要ですし、資格登録のために多くの人が受講する実務補習という実習も15万円程度かかるので決して安くありません。

これだけのコストをかける難関資格ですが、経営コンサルタントは中小企業診断士を持っていなくてもできる仕事ですし、同程度の難易度で独占業務がたくさんある士業資格もあります。

資格を活かしていくことを考えた時に、中小企業診断士はその難易度やコストに見合った効果を得られないと考える人は「意味ない」という結論に至ります。

中小企業診断士のメリット

ここまで中小企業診断士が「意味ない」と言われる理由を解説しましたが、中小企業診断士の目線から感じるメリットもたくさんあります。

専門知識の習得

資格試験最大の目的である専門知識の習得は中小企業診断士でも同様です。

他の資格と異なるのは、とても幅広い分野を学ぶことです。経営だけでなく会計、法律、ITなども学んだうえで、経営のアドバイスをするための引き出しを増やしていけます。

一口に経営コンサルタントと言っても得意分野は様々なので、試験自体も総合的な知識を身につけた後に、自分だけの得意分野を尖らせていくことを想定しているように思います。

キャリアアップ

中小企業診断士は企業内診断士も多いことからわかるように、キャリアアップにもとても有用です。

特に金融機関や中小企業向けコンサルティングファームでは知識が直結するので、資格取得の過程で得た知識を実務に活かせる場面が多く、評価されやすいです。

私も新卒から金融機関で働いていましたが、中小企業診断士として経営に関する基礎知識があると評価されて、積極的に企業分析などの業務を担当させてもらえてました。

また転職活動でも中小企業診断士は幅広い業界で難関資格として認知されているので、大きなアピールにもなります。

私は USCPA×中小企業診断士 というアピールポイントで転職活動を経験しましたが、会計士資格の保有が当然である監査法人において、中小企業診断士も取得していることが高く評価されました。

人脈・ネットワークの拡大

どの士業資格でも、各都道府県の協会などに属したり勉強会に参加したりすることで人脈を広げることができると思いますが、中小企業診断士のネットワークは個性豊かです。

独立して多数のクライアントを抱える先輩診断士はもちろん、企業内診断士も多いので様々な業界に精通した人がいます。

他の士業資格と組み合わせてダブルライセンスにしている人も多いので、他の士業資格を持つ専門家とのネットワークも構築できる可能性が高いです。

企業内診断士でも将来独立を考えている人にとっては、勉強会などを通じて知識や業界動向をアップデートしつつ、先輩診断士をロールモデルとして独立を目指すこともできます。

どんな人が中小企業診断士を取得すべきか

独立志向の人

将来的に独立を考えている人は中小企業診断士を取得することで、資格を活かして独立診断士として活躍するチャンスが得られます。

経営に関する幅広い知識を学ぶので、中小企業診断士としての独立でなくても自社の経営判断や財務管理等に知識は活きてきます。

経営コンサルタント・経営コンサルタントを目指す人

コンサルティング業務に従事している人や、今後経営コンサルタントとしてキャリアを築いていきたい人にも中小企業診断士はおすすめです。

中小企業診断士の資格を持つことでクライアントからの信頼性が向上しますし、資格取得で学んだ体系的な知識をコンサルティングサービスに活用することで品質を高めることができます。

コンサルタントを目指したい人にとっても、中小企業診断士は体系的な知識を身につけられるのでおすすめです。コンサルタントとして一番成長につながるのは実務経験なので、資格を取得することでその入口に立つことができます。

企業の管理職

企業内で管理職に就いている人、管理職を目指している人は経営全般の知識を深めることで、部門やチームのマネジメントをより高い視点から考えることができます。

金融機関などでは中小企業診断士の資格取得が管理職になるためのポイントになるなど直接的に評価されることもあります。

中小企業診断士試験合格後の実務補習では人事戦略の助言をすることもあるなど、企業の管理職にも必須の知識を網羅的に学ぶことができます。

キャリアアップを目指す人

中小企業診断士は幅広い知識を学ぶため、資格を活かせる業界も多様でキャリアアップを目指している人の選択肢を広げることができます。

企業内であれば、より経営に近い部署への異動や管理職への昇進に繋がります。また転職市場でも高く評価されるため、新たなキャリアに挑戦したい人も資格を活かすことができます。

実際にビズリーチなどの転職サイトに登録すると、中小企業診断士に言及したスカウトがたくさん届きます。情報収集として登録する人も多いので、キャリアアップを目指す人は資格挑戦の段階から登録しておくと良いです。

学生・若手社会人

将来を見据えて早い段階で専門知識を身につけたい学生や若手社会人にも中小企業診断士はおすすめです。

私は実際に大学生で中小企業診断士に合格しましたが、就活・入社後・転職活動など様々な場面で資格の効果を感じました。

実務経験はどうしても年数をかけないと身につかないですが、知識は若い間からいくらでも学べます。早く取得すればそれだけ活かせる期間が長くなるので、向上心のある学生や若手社会人にはとてもおすすめです。

まとめ

中小企業診断士の資格は、一見すると「意味ない」「やめとけ」と言われることもありますが、その価値を理解し、適切に活用することで大きなメリットを得ることができます。

自分が将来どんなキャリアを歩みたいか、どのような分野で活躍したいかを考えると、中小企業診断士への挑戦に意味があるかが自ずとわかると思います。

資格取得を検討している方は、この記事を参考にして自分にとっての最適な選択を見つけてください。

この記事を書いた人
がお

中小企業診断士/USCPA(全科目合格)

大学時代、中小企業診断士に独学で一発合格。
苦手な財務会計と乏しい英語力を共に克服しようとUSCPAの挑戦を決意。
アビタスで2年かけて全科目合格。

現在はUSCPAのライセンス申請手続き中

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