USCPAを取得しようとすると、ネットで『意味ない』『やめとけ』という意見を見かけることがありますが、果たしてその真実はどうでしょうか。
あなたもUSCPA取得に迷っていてこの記事にたどり着いたのかもしれません。そこでUSCPA合格者である私が『意味ない』『やめとけ』と言われる理由を解説します。
USCPAが「意味ない」「やめとけ」と言われる理由
費用と時間の問題
USCPA取得には多大な費用と時間がかかります。
受験料や予備校の費用で100万円ほどかかる資格ですし、勉強時間も一般的には1,000~1,500時間と言われているので、年単位で時間がかかります。
他の資格に比べてお金も時間もかなりの投資が必要なので、それを上回るリターンが得られる見込みがなければ「意味ない」と言われることになります。
キャリアの選択肢
USCPAが必ずしも全てのキャリアに有利とは限りません。特に日本国内ではUSCPAの独占業務はないので、資格を持っているだけでキャリアが開かれると考えるのは少し大げさかもしれません。
日本国内でのキャリアの場合、他の資格や経験と組み合わせることで選択肢を増やせる、と考えた方が良いでしょう。
希少性の低下
日本でのUSCPA取得者は年々増加しており、認知度が高まるにつれて増加ペースも速くなっています。
昔はUSCPAを保有しているだけで希少な人材だったかもしれませんが、現在は取得者が増えているので資格を持っているだけでは差別化が難しくなってくるでしょう。
USCPA取得の価値
ここまでネガティブな要素を紹介していましたが、USCPA合格者の私がUSCPA取得の価値について紹介します。
知識とスキルの向上
USCPAの勉強をすることで、会計に関する知識を身につけることができます。会計の知識は様々な職種で役立つので、とても汎用性の高い知識です。
私は金融機関で働きながらUSCPAの勉強をしましたが、会計知識を活かせる仕事を振ってもらえたり、専門知識を学ぶためのセミナー等に参加させてもらえたりしました。
USCPAの勉強をしていることで周囲からは向上心があるとみなされて、成長機会を用意してもらえることが増えて、結果的に評価が高まることにも繋がります。
私の場合は成長機会をたくさんもらえただけでなく、高評価も得られてボーナスが数十万円単位でアップしました。評価の横並び主義が強い金融機関でこの状態なので他の業種でUSCPAの勉強も本業も頑張ればもっと大きな効果を得られそうですね。
転職のチャンス
USCPA取得後は転職でキャリアアップを考える人が多いです。
特に監査法人は公認会計士かUSCPAの試験に合格していないと入るのは難しいため、監査法人に転職する人が多いです。
実際に私もUSCPA合格後に金融機関から監査法人に転職しました。年収150万円アップを実現した私の転職について以下の記事でも紹介しているので参考にしてください。
監査法人以外でも、USCPA合格者は経理や経営企画など会計知識を活かせる職種への転職チャンスがたくさんあります。年収アップできれば高額な受験費用をかけても「意味ない」ということにはならないでしょう。
国際的な認知度
USCPAは国際的に認知されている資格であり、グローバル企業や海外でのキャリアを考える場合に有利です。
グローバル企業で働く際には、英語と会計に強みがある人材として評価されやすいです。日系企業でも海外拠点で働きたいという人は社内で大いにアピールできますね。
USCPA資格はアメリカだけでなく、協定を結んだ様々な国で有効なので「アメリカの資格だから関係ない」といことはなく、広く海外でのキャリアで活かすことができます。
まとめ
USCPAを取得することの意味と価値は、個人の目標や状況によります。全ての人にとって最適な選択ではないかもしれませんが、特定のキャリアを目指す場合にはメリットが大きい資格です。
USCPA取得を考える際には、キャリアの目標やライフプランに合った選択をすることが重要です。取得にかかるコストや時間は膨大なので十分に考慮しましょう。
USCPAへの挑戦を検討している場合、まずは情報収集から。アビタスやCPA会計学院といったUSCPA予備校では無料資料請求することもできますし、説明会も定期的に開催されているので情報収集に活用してください。